『ソードアート・オンライン(SAO)』のアニメ第3期の放送が決定したみたいです。
全4クールもやるなんて凄いですね。
さすが人気作品なだけあります。
で、新作の放送が近いということで、Huluでアニメ第1期を久しぶりに視聴しました。
1期では、「ネットゲームの世界に囚われ、HPが0になると現実の体も死んでしまう」という設定でデスゲームが繰り広げられます。
僕はこのアニメを見ている最中、「もし自分がデスゲームの世界に巻き込まれたらどうするんだろうなあ…」っていうことばかり考えてしまいました。
積極的にダンジョン攻略に参加して、現実世界に戻ることを優先するのか?
それとも、安全な城下町に引きこもって、攻略は人任せで過ごすのか?
そんなことは当事者になってみないと分かりせん。
ただ。ただ、一つだけなら確実なことがあります。
それは、僕はデスゲームにおける「死生観(哲学)」を構築して、全プレイヤーの生きる指針を作り出すであろうことです。
僕ならまずそうするでしょうね。
そうしないと不安や孤独に押しつぶされて、もれなく自殺に走るでしょうから。
でも、本当にそんな状況になったらどう考えるのかなあ…
面白そうだなあ…
ってことで、今回はデスゲームに巻き込まれたことを想定した「死生観(生きる上での道しるべ)」を構築してみたいと思います。
※デスゲームと言っても範囲が広いので、今回はSAOのルール設定(HP0で死)で考えます。
バカらしいかもしれませんが、備えあれば憂いなしです。
だって、この現実もデス(生きるに値しない)ゲーム みたいなものですから。
SAO内での死にパターン
デスゲームで生き抜いていくにあたって、まずは全ての死にパターンを網羅しておく必要があります。
死んでしまうパターンは作品によってそれぞれですが、SAOの場合はそう難しくありません。
1.無理やりナーブギアを外す
現実世界からSAOの世界へと意識を転送させる装置であるナーブギアを無理やり外すと、ナーブギアから出力される電磁波で脳が焼き切られて死んでしまいます。
これはかなりイレギュラーな死になります。
なぜなら、この死にパターンあくまでプレイヤーをSAOの世界から逃がさないために施した拘束でしかないからです。
しかも、実際にSAOに囚われているプレイヤーは、現実では意識が無いので自分で外すことはできません。
現実に残された体の周りにいる誰かが外さない限り、即死の電磁波出ることはないです。
2.HP0(モンスターに倒される)
無理やりナーブギアを外した場合と同様に、SAO世界での自分のHPが0になると電磁波によって現実の体が死んでしまいます。
これが最もオーソドックスな死になります。
なぜなら、SAOの世界から脱出する唯一の方法が全100階あるダンジョンを攻略することだからです。
道中やボス部屋のモンスターは当然ある程度の強さがあるので、勝てなかったり不注意でHPを0にしてしまうことはもちろんあります。
現実世界のゲームのように攻略サイトがない以上、ダンジョンに入って100%死なないということはありえません。
ダンジョンクリア(SAOからの脱出)を目指す人は、常に"死"の危険と隣り合わせにいます。
この死に方を避けるには、ダンジョンは他人に任せて、自分は安全な街の中に引きこもるしかないです。
3.HP0(他プレイヤーに殺される)
他のプレイヤーから意図的に攻撃されてHPが0になった場合も、同様に死が待っています。
いわゆる、プレイヤーキル(以下:PK)と呼ばれる手法です。
殺されても何度でも復活できる現実世界のゲームなら問題ないですが、SAOでは一度の死が命取りなのでPKはれっきとした"殺人"になります。
実際、SAO内のプレイヤーたちは地下牢獄なるものを作って、自分たちでPK者を罰していたみたいです。
PKをする人の目的はだいたいが盗みか快楽かです。
PK者の中には合法的(?)な殺人だと自分を正当化する人が多く、ゲーム内で気持ちが大きくなってしまった結果なのでしょう。
1万人参加してる内の1人か2人くらいならありえそうですが、普通に組織を作れる程度に殺人者がいるってゲームオタクやばすぎでしょ(disってないよ^^)。
4.HP0(自殺する)
この死に方も割とあるみたいです。
訳の分からないデスゲームに閉じ込められて、精神的におかしくなってしまうのも当然でしょう。
しかも、日本の若者の死因は自殺が第一位ですからねえ。
特に、友達と一緒にSAOを始めていない人は辛そうです。
ゲームの世界でも友達が大事ってコレもう分かんねえな…
5.現実の体が老衰で朽ちる
SAO内に囚われているプレイヤーの現実での体は、病院で適切な処置をさせることで延命されています。
例えるならば、意識がなく呼吸だけを繰り返す"植物人間"のようなものです。
時間が経てば筋肉は衰え、脳も委縮し、日に日に肉体は弱っていきます。
そんな状態が続けば、正常な人と同じ長さの寿命を送れなくなることは目に見えています。
したがって、いくらSAOでの生活を気に入っていようと、早く現実へと戻らなければ肉体は朽ち果ててしまうわけです。
身の安全ばかりを気にして街にこもっていては、いつかは現実の肉体が終わりを迎えてしまいます。
死にパターンへの向き合い方
デスゲームに参加している以上、前項で挙げた5つの死にパターンに対処しなければいけません。
逆に言えば、死にパターンの対策さえ網羅してしまえば怖いものはなくなります。
どんな絶望にまみれていようと、生きてさえいればどうとでもなります。
たとえ未来に希望が待っていたとしても、死んでしまえば全ておしまいですから。
というわけで、5つの死にパターンについて考えるわけですが、
1.無理やりナーブギアを外す
3.HP0(他プレイヤーに殺される)
の2つは不確定要素が大きいので対策対象からは除外します。
対策すべき死にパターンは以下の3つです。
2.HP0(モンスターに倒される)
4.HP0(自殺する)
5.現実の体が老衰で朽ちる
それぞれの死にパターンへの対策を解説していきます。
2⏎.モンスターとは一切戦わない
やはり、死を免れるのに一番良い方法はモンスターと一切戦わないことです。
幸い街にいればモンスターに襲われることはありません。
ダンジョン攻略は他のプレイヤーに任せて、自分はひたすら安全な街にこもるのも一つの手です。
4⏎.SAO内で生きがいを見つける
絶望や不安による自殺を防ぐためには、SAO内で生きがいを見つける必要があります。
何かやり込めることを見つけることができれば、将来への不安を抱く暇もなくなりますから。
また、複数の友人を作っておくことも大事です。
共有することにより不安や恐怖はまぎれていきます。
5⏎.できるだけ早くクリアする
現実の体が衰えていくのを防ぐため、そして社会復帰を急ぐためにも、できるだけ早くダンジョンを攻略してSAOをクリアする必要があります。
ダンジョンに挑めば当然モンスターにやられる可能性が出てきますが、SAOでは鍛冶屋や道具屋などの支援系のジョブが存在します。
どうしても身の安全が心配なのであれば、安全な街で攻略者のサポートに徹するのも一つの手です。
より良い生き方(QOL)を目指す
ここまで、単純に死を避けることだけに注目してきました。
ただ、本当に大事なのは死から逃げることではありません。
なぜなら、「モンスターと戦わない」という目標と「できるだけ早くダンジョンをクリアする」という目標は、相反して対極に存在するからです。
片方の死を避けようとしても、もう片方の死が迫ってきます。
上手いこと自分自身を言いくるめて両者に折り合いをつけても、それで精神が安定しなければ自殺という死にパターンも待ち受けています。
2つの目標を両立してかつ精神的な満足度(QOL)を究極まで上げることができないと、自殺する気も起きないほどの最高の幸福を得ることはできません。
このデスゲームで死から逃れるためには、精神の充足が必要不可欠になります。
そこで、僕が提案する生きていく上での指針はゲームとしてのSAOを心から楽しむことです。
職業を選択する時は、自分が実際にゲームをする時にプレイしてみたい職業を素直に選びましょう。
最前線でゲームをがしがし進めたい人は戦闘スキルを上げる。
のんびりと生活を楽しみたい人は家事スキルを上げる。
武器や工具の作製が好きな人は鍛冶スキルを上げる。
十人十色で好きなようにプレイするのが良いと思います。
現実に戻れない焦燥感に駆られるのも、仮想空間での生活が充実すれば解消されますから。
【まとめ】冒険手帳を作る
確かSAOの世界では、冒険者間で情報を共有するための"冒険手帳"的なものがあったはずです。
せっかくなので、最後にまとめとしてその冒険手帳を簡単に作ってから記事を締めたいと思います。
冒険手帳
【冒険者の心得編】
1.絶対に自ら死を選んではいけない。
2.自分の職業は自由に選択すること。
3.他者は敵ではなく味方だと捉えること。
4.仮想空間もまた現実だと弁えること。
やったあ、これで僕がデスゲームに迷い込んでも幸せに生きられるぞ!
(街に引きこもる免罪符がほしいだけ)
てなわけで、それでは。