未熟者の哲学語り

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職業:大学生、趣味:哲学。そんな男のはけ口のブログ。

一般市民から見たアベンジャーズって恐怖でしかなくないか

先日、こんな記事を書きました。

 
 アベンジャーズメンバーの能力を評価した記事です。
 
こんな記事を書いてしまうぐらい、私はアベンジャーズ映画が大好きです。
 
その中で特に好きなところを挙げるとすれば、やはりバトルシーンですね。
 
リアルでは実現不可能なド派手でスタイリッシュな戦いを、最先端のCGを使うことで可能にしていて、素晴らしいの一言に尽きます。
 
あの映像美を大画面のスクリーンで観れば、文字通り現実を忘れて物語に浸ることができます。
 
そういうわけで、私としてはできるだけバトルシーンを多く見たいわけです。
 
「周りへの被害は置いといて、とりあえずたくさん戦ってくれ」と。
 
原作がアメコミということで、一般市民は多少巻き添えを喰らっても、「君たちは命の恩人だ。これくらい気にしないでくれ。」とでも言ってくれそうだと思っていました。
 
しかし、アベンジャーズのいる世界の人々の感性はわりと現実の人々と近く、命を助けても、戦闘で町に被害が出ればめちゃくちゃ抗議をしてきます
 
作中では何かと縛りが多く、「敵をぶっ飛ばして一般市民から感謝されて終わり」というわけにもいかないのです。
 
せっかく最強の力を得て人々を助けようとしているのに、一般市民のご機嫌をとりつつ戦わなければいけないとか、非常にめんどくさいですよね。
 
助けられている身で何贅沢なこと言ってるんだっていうのが率直な感想です。
 
実際、そんな一般人たちはアベンジャーズに対してどんな印象を抱いているのでしょうか
 
そこらへんのところを、新生スパイダーマンが公開された記念に綴っていきたいと思います。(執筆時は2017年8月11日で公開初日)
 
 

 

 

アベンジャーズ映画の世界観

まずは、アベンジャーズ映画の世界観について説明していきます。

 

基本的な世界観は我々の生きている世界と全く同じです。違うところと言えば地球の他に8つの世界があることですかね。一番の違いはこれで、あとは派生としてSF的な技術が普通に社会に浸透しているとかです。


つまり、今のアベンジャーズ映画の中では、この地球と他の8つの世界との関係性が主題になっているのです。

例えば、まず地球を攻撃してくる敵として異世界人がやってきます。

また、地球人(ヒドラ)がアベンジャーズに攻撃してくることもあるのですが、そいつらが異世界の未知の物質のエネルギーを使ってるとかで、結局は他の8つの世界が関わってくることになります。これをさらに例えるならば、HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)のアルカ(地球人)のとんでも能力は実は暗黒大陸(異世界)から来たものだった、みたいな話です。

 

まとめると、アベンジャーズ映画の膨れ上がった規模を保つためには、異世界と絡ませるしかないというのが現状です。

 

一般市民たち

次に、今回の記事の主役である“一般市民”が、この世界でどんな立ち位置にいるのか説明していきます。

 

アベンジャーズ映画の世界において、一般市民たちはゲンナリするくらいに弱者です。よりアベンジャーズ(守る側)を活躍させるために作り出された、守られる(弱い)存在でしかありません。

 

また、彼らは守られる立場でありながら、アベンジャーズに対して一つのミスも許さないような完璧な対処を要求してきます。仮にアベンジャーズが街に被害を出すようなものなら、弁償しろだの逮捕しろだの喚き散らしてきます。

 

このように、アベンジャーズにとっては、敵(ヴィラン)を倒すのと同じくらい、一般市民をケアするのが大きな障害になっているのかもしれません

 

一般市民から見た「アベンジャーズ」

…とここまで、一般市民はアベンジャーズにとっての大きな障害になってしまっていると非難めいた事を書きましたが、実際彼らは「アベンジャーズ」をどのように見ているのか。

 

ずばり、一言で言って、 恐い だと思います。

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筋肉ムキムキの超人空飛ぶ兵器人間が縦横無尽に暴れまわるのですから、まず恐いという感情が先にくるのが自然だと思います。

 

いくら自分たちを助けるために来てくれたと言われても、連中の戦いに少しでも巻き込まれれば一瞬で死んでしまいますからね。「助けてくれるのは分かったから、とりあえず離れて戦ってくれ」って言いたくなります。

 

アベンジャーズが身近にいることで感じる恐怖 

こうしてみると、ONE PIECE(ワンピース)のゾロさんが言っていたことを思い出します。

絶対に人を噛まねェと保証できる“猛獣”に会った事はあるか…?

おれはねェな…

ゾロ (ONE PIECE 巻六十九 第687話)

 

一般市民たちは、「いつ自分に攻撃してくるかも分からない」っていう恐怖を常に感じてるんです。強い人(アベンジャーズ)に守ってもらうことができても、それを制御できるわけではありませんから。

 

こうして、アベンジャーズに対して腰を低くし、ビクビクしてしまうことこそが実は最悪の状況なのだと私は思います。これでは、支配されるばかりの一般市民はアベンジャーズにとって奴隷でしかないですから。

 

アベンジャーズへのささやかな抵抗 

こうした奴隷的精神にならないための抵抗が、彼らの見せるアベンジャーズへの完璧主義的な批評なのではないでしょうか。

 

「確かに、僕たちは強力な敵に対して無力だ。

助かるためには、君たちの力を借りるしかない。

でも、僕たちには僕たちの生活がある。

それを壊してもらっては困るんだよ!

それができないなら、人助けなんて自己満足はやめてくれ!

僕たちは僕たちだけの力で歯向かって見せるからね。」

 

こういう態度をあえてとっているからこそ、一般市民とアベンジャーズの距離感は適切に保たれているのかもしれません。