未熟者の哲学語り

知識ゼロだが「哲学」で幸せになるわ

僕が証明したい事はたった一つ。「内気な人間でも幸せになれる」ことだけだ。

【考察】『このかけがえのない地獄』 男の願望をメッタ打ちにする作品

どうも、ハイネスです。

 

私は2ch(などの掲示板)のスレまとめサイト巡りが趣味の1つなんですが、最近はインターネットで調べる代わりにSmartNewsというアプリを利用しています。

 

そのSmartNewsの記事で、『このかけがえのない地獄』というタイトルの漫画が取り上げられていました。

 

タイトルは物騒ですが絵柄は可愛いらしかったです。

紹介記事を読んでみると、私の好きな「微エロ+哲学的」な系統の作品だったので、興味が湧いてすぐにkindle版を購入しました。

 

せっかくなので、『このかけがえのない地獄』の内容を考察してみます。

 

 

※この記事にはネタバレが含まれます。

  

 

各話のあらすじと考察

単行本『このかけがえのない地獄』は、作者アッチあい先生の短編が5話入った短編集になっています。

それぞれの話のあらすじと考察をしていきます。(考察は管理人の独断によるものであり、全く専門性はありません。)

 

「このかけがえのない地獄」

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「岡島真子の夢」「谷山多恵の憧れ」「霧ヶ峰ヒロトの現実」の三話構成。各話の主人公たちは同じ学校の生徒で、それぞれが平行して別の作品にも登場する。

各々の悩みや願望が描かれる。

 

タイトルは「このかけがえのない地獄」で、単行本のタイトルと同じ。

ちなみに、表紙に描かれている女の子が岡島真子ちゃん。

 

各話のタイトルの意味を考察するとこんな感じ。

「岡島真子の夢」→魔法少女になって困っている人を助けたい

「谷山多恵の憧れ」→(魔法少女としての)岡島真子への憧れ+霧ヶ峰ヒロトへの憧れ(恋心)

「霧ヶ峰ヒロトの現実」→イケメンで周りからはリア充だと思われてるが、実は母性愛を欲している

 

 

夢>憧れ>現実、という順番になっている。

 

「人それぞれ考えてることは違うんだよ」っていう話。

 

「死んでいる君」

一人暮らしのサラリーマン裕二の家に、突如女子高生が現れる。少女を自分のことを、自殺した女子高生の岩崎愛絵だと名乗る。

その後、裕二は愛絵に双子の妹美苗がいることを知り、「愛絵と名乗る少女は実は生きている美苗の方だった」と確信する。そして、少女に大胆な告白をするも、彼女は本当に自殺した愛絵の幽霊であった…(ホラー調)

 

この物語の主人公の裕二は、彼女なしの一人暮らしという退屈な毎日を送るサラリーマン。

そんな平凡な男の家に、突然美少女JKが転がり込んでくるのだ。

しかも、最初は幽霊だと思っていたのに、正体は生身のJKときた。

こりゃ、やったぞお!俺にも可愛い彼女ができたぜ!

 

…と思ったら、普通に幽霊だっというね。。。

 

読者を上げてから落とす話だった。

それ以上もそれ以下もない。

 

てか愛絵ちゃん可愛すぎだろ。普通に幽霊でいいわ。

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「4番目のヒロイン」

「男一人に女多数の学園ハーレムラブコメ漫画」という設定。そして、その設定を男主人公以外は全員理解していて、その通りに行動しようとする。 

しかしそこに、本来別の漫画に出るはずであった4番目のヒロイン岬が転校生として現れる。岬の設定に囚われない自由な行動で、3番目のヒロインであるメグミは徐々に自分たちの行動の不可解さに気づいていく…

 

ジャンプ、サンデー、なろう小説。あらゆる作品で取り上げられてきた「ハーレムラブコメ」という設定の不可解さに一石を投じる話。

 

冴えない男子高校生に魅力的な女子高生が群がる図というのは、確かに滑稽でおかしいとは思う。

まあ、でも現実ではありえないことをやるのが漫画や小説だからね。

 

冴えない男子高校生への自己投影くらい許してください。

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「黙れニート」

主人公は根暗なオタク女子、瀬川まお。

就職して働き始めるも、会社の人とのコミュニケーションの億劫さや休日出勤などが重なりストレスが溜まっていく。

そして、ついに会社を辞めてニートになる。「働いて死ぬよりニートになって生きる」をモットーに、趣味に没頭して生きることを決める。

 

働くことの辛さを描き、ニートを肯定する話。

実際、作者の周りにはニートの知り合いがいて、ニートを応援したい気持ちで描いたらしい。

 

まあ、かくいう私の身内にもニートに近いやつがいるので、この感覚を否定はしない。

家族への迷惑を最小限にできれば、あとは自分の人生だし好きにしていいんじゃないかな。

 

そもそも、こんだけ可愛いければコスプレイヤーで食っていけるんじゃないか?

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「僕は彼女の彼女」

相関関係: 宮村()  小清水()  保坂()

冴えない男子高校生の宮村はクラスのマドンナ小清水に告白する。小清水は宮村を女装させて保坂の代わりにすることを条件に、交際の申し出を受ける。

その後、小清水は失恋するも恋愛対象(女)を新たにし、宮村と小清水の歪んだ関係は続いていく。

 

「好きになった人が別の人を好きで、埋め合わせとして付き合うことになる」という割とありがちな内容。

 

珍しいのは女の子の方が同性愛者っていう所かな。

いや、それも割とあるか。

 

百合好きにはたまらない!?

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 作者「アッチあい」先生の性格・傾向

『このかけがえのない地獄』全5話で共通してるのは、 読者の望む展開を避けるという点です。

読者がハッピーエンドを望めば、バッド方向へ。ハーレムを望めば、崩壊させる。など、決して読者が望むような展開にはしません。

 

「死んでいる君」「4番目のヒロイン」「僕は彼女の彼女」では、あからさまに男目線でのハッピーエンドを避けています。

 

1話目「このかけがえのない地獄」では、登場人物3人の願望がどれも叶うことはありません。

 

4話目「黙れニート」では読者を無視して、ニート応援というアッチあい先生自身が描きたい内容を描いています。

また一方で、この4話目では読者からの反感を少し気にしている面もあり、「友達はニートに反対している」という設定を付け加えています。

 

これらの事実から、アッチあい先生は「自分の好きなように漫画を描きたいが、読者の反応も気にしなければいけない」というジレンマ・ストレスを抱えていると考察(予想)することができます。

 

そうした感情・思想を吐き出した結果が、『このかけがえのない地獄』という漫画なのではないでしょうか。

 

最後に

アッチあい先生。

なんか勝手に考察してすみません。

許してください。何でもしますから。