未熟者の哲学語り

HSP男が命がけで哲学するブログ

処理の深さ・過度な興奮・高度な共感性・些細な刺激に対する感受性

【考察】なぜ人は現実から「逃避」してしまうのか?

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なぜ人は現実逃避をしてしまうのか。

 

語っていきます。

 

 

人の認識は"感じる"ことから始まる

わたしたちのすべての認識は経験(感じること)とともに始まる。

カント『純粋理性批判』

人間が「楽しい」だとか「つらい」と思うのは、 何かを経験したからこそです。

何もせず何も起こってないのに、何かを認識するということはありません。

 

感じることで初めて、人間の幸福悲劇が生まれるのです。

 

 「逃避」とは感じないことである

好きの反対は無関心であり、嫌いの反対も無関心です。

同様に、嬉しさの反対は逃避であり、悲しさの反対も逃避になります。

 

「逃避」とは感じること全てを否定する行為と言えます。「我思う故に我在り」という言葉あるように、人は考えてこそ人として成り立つのです。

 

なぜ人は現実から逃避してしまうのか

人が現実から逃避してしまう原因は、ただ単純な失敗や挫折にはありません。予想可能な失敗であれば、人はそこまで落ち込んだりはしないですから。

 

本質的な原因は、自分が思い描いていた"理想"と実際に起こった"現実"とのギャップにあります。

逃避とは、理想と現実のあいだを埋めて疑似的な満足感を得るための行為です。価値の無い現実を「逃避」により頭から抜き出し、理想に近い他者や趣味に自分を没入・投影させることにより強い幸福感を抱いてしまうわけです。

 

つまり、理想が高い人ほど現実逃避しやすい傾向にあるということです。

 

現実逃避は必要不可欠

この世界には様々な種類の人がいます。物事に動じにくかったり、小さいことでも気になってしまうなど、それぞれが違った特徴を持っています。

 

しかし、どんな人であっても嫌ことがあれば落ち込むし、楽しいことがあれば喜ぶはずです。そこに違いはないはずです。

誰しも、辛いことがあれば逃げたくもなります。この情報過多の現代社会で生き抜くためには、もはや逃避は一種のスキルであり必要不可欠なものになっているのです。