未熟者の哲学語り

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職業:大学生、趣味:哲学。そんな男のはけ口のブログ。

「持論を持つ」=「機能的には劣っても、一番馴染むナイフを使う」っていうこと

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 次の2種類のナイフがテーブルの上にあります。

切れ味は鋭いが手に持ちずらいナイフ

切れ味は悪いがしっかりと手に馴染むナイフ

そして、あなたは今すぐ戦場に行かなければいけない状況に置かれています。

一つだけ武器を持っていけるとしたら、あなたはどちらのナイフを持っていきますか?

 

私なら、後者の切れ味は悪いがしっかりと手に馴染むナイフを迷わずに選びます。なぜなら、この「ナイフ選び」は「持論を持つ」ってことにとても似ているからです。以下に、その理由を詳しく書いていきます。

 

 

 

持論を持つとは

まずは「持論」の定義を確認します。

持論

その人が常に主張している意見・議論。持説。

引用:広辞苑

 持論とは、「俺は、〇〇だと思う」というように、自分がどう考えるかを表した理論になります。それが論理的であるとか、科学的に実証されているとかは関係ありません。自分自身が納得できるものであれば、それはその人の持論であるという訳です。

 

つまり、持論を持つという行為は、「客観的には何の根拠もないことを信じ込む」こととも言えます。他人から見ると胡散臭いような理論を、当の本人は得意げに語っているという場面を見たことがある人も多いでしょう。持論っていうのは、割と危ういもので、だいたいは経験則から来ているのです。

 

持論を持つデメリット

 持論を持つことによるデメリットは何か?

それは、「持論を持つ」という行為自体がそもそも論理的に破綻していることでしょう。

 

 前の項で書いたように、持論というのは個人の経験から導かれたものがほとんどです。したがって、大規模な統計や科学的な裏付けがあるというわけではありません。著しく客観性・一般性に欠けてるのです。

 

一般的な人々の価値観と自分の持つ持論の間のズレが大きければ、他人とのコミュニケーションにまで支障をきたすことになります。持論は個人の考え方の中枢にあるわけで、それが歪んでいたら言動全てがおかしなことになってしまいますから。

 「人っていつ死んじゃうか分かんないだろ。その分、一瞬一瞬を大事にしなきゃいけないんだよ。だからさ、話す価値あると思った人としか、俺は話さないようにしてるんだよね。」

例えば、こんなクソみたいな持論を持っている人がいたら、怖くないですか?

人をステータスでしか判断できず、なにか一度でも失敗したら手のひら返しで態度を変えてくるでしょう。このたった3文の持論から、そんな軽薄さが滲み出ています。

 

持論を持つメリット

さて、前の項とは一転して、今度は持論を持つメリットについて書きます。

持論の最大のメリット、それはどんな論理(たとえ偽り)でも、真実に変えることができることです。

 

持論の定義の話でも書いたように、持論というのは一般性の無い理論のことを意味しています。つまり、こと自分にとっては、たとえ持論が偽でも、それを真であると信じることができるということです。

 

そして、こういった持論は自分を守るための武器になります

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世の中にある問題や考え方のほとんどに正しい正解はありません。それは、一つの事柄に対して、様々に異なった意見を持った人たちがいるからです。

 

そんな中で、自分を持って強く生きていくには、確固とした持論を持つしかないです。人間の感覚にとっては曖昧な科学などに頼るのでなく、自分の今まで信じてきた考えたを突き通すほうが迷いがなく上手くいきます。

 

自分の手に一番馴染むナイフ(持論)を胸の中にしまっておけば、他の誰に批判されようと挫けずに進んでいくことができるでしょう。